~世界のおもしろ建物~大統領選 エルドアン氏続投で熱い トルコ・カッパドキア

2023.06.02

イスタンブールから飛行機で約1時間半、アナトリア高原中央部に南北約50kmにわたって広がる奇岩群「カッパドキア」。世界遺産にもなっており、トルコ屈指の観光スポットです。大地からニョキニョキと生えてきたかのようなその様は、見るものを圧倒させ、また、文明の繁栄と衰退を静かに見守ってきました。今回はそんな自然美がどのようにできたのか、また、人々はどのように暮らしてきたかをご紹介します。

誕生

標高800〜1,200mのアナトリア高原に位置しているカッパドキアですが、1,500万年ほど前まではそこは広大な内海でした。時代が進み、内海が干上がり、その後火山活動が盛んになると、繰り返す噴火によって、火山灰と溶岩が積み重なって巨大な台地が形成されました。その後長い年月をかけ、雨風によって、柔らかい層は早く、硬い層はゆっくりと侵食されたことで、この不思議な形の岩々ができたとされています。

奇岩群での暮らし

カッパドキアでの暮らしのスタートは先史時代まで遡ります。アジアとヨーロッパの架け橋的な位置にあることから、古くから文化・交易・通商上の重要な場所となりました。そのため、悪くも幾度となく争いの場となり、人々は命を守るために地形を巧みに利用した洞窟を堀り、身を隠して生活しました。そのうち、水源や食物の貯蔵庫、学校、寺院、教会といった一連の都市機能を持つ巨大地下空間へと発展していきました。

気になる岩の住み心地ですが、岩は極小の孔による多孔質であるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、標高が高いが故の朝晩の激しい寒暖差や、夏の体を刺すほどの強い日差し、冬の積雪があるほどの寒さにもうまく対応しながら生活しました。

文化遺産かつ自然遺産の複合遺産

カッパドキアは地形の希少性はもちろん、人類の創造性を表現し、文化・文明が存在した稀な証拠であることが評価され、文化遺産と自然遺産を兼ね備えた複合遺産として登録されています(2023年1月時点で世界遺産が1157件登録されている中で、複合遺産は39件と非常に貴重な遺産と言えます)。

まとめ

カッパドキアは、太陽と大地から力をもらえる、そんな場所である気がします。早朝から気球に乗って空から一望したり、洞窟のホテルで暮らしを体験できるので、ぜひトルコを訪れた際はカッパドキアに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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更新日 2024年07月28日
公開日 2023年06月02日

この物件の担当者

フレッド

20代

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