都心?首都圏?城南?今さら聞けないエリアの名称

2022.09.12

「都心」、「首都圏」、「城南エリア」、「東東京 / 西東京」・・・。巷では当たり前のように使われるこれらの言葉。お住まい探しをされている方は、特によく目にするかと思います。これらの言葉が一体どこの地域を指しているのか、曖昧な方も多いのではないでしょうか。


今回は、よく使われるエリア区分の名称とその範囲についてご紹介します。

首都圏

首都圏の整備に関する総合的な計画の策定と実施について規定した「首都圏整備法」(1956)において、首都圏は「東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城・群馬・栃木・山梨」と定義されています。「関東地方+山梨」と覚えておくとよいでしょう。

ただし、現在一般的には「東京・千葉・埼玉・神奈川」を指すことが多いようです。

どこまでを首都圏と呼ぶかは、しばしば論争が起きているようですが、法律上の定義は覚えておいて損はないでしょう。

都心

マンション購入を検討していると、「都心へのアクセス良好!」「都心へ〇分」というようなフレーズを、頻繁に目にします。なんとなく利便性が良いことは伝わってきますが、一体どこへ行くのにそんなに便利なのでしょう。

都心とは、「千代田区・港区・中央区」の3区を指します。
丸の内や大手町、銀座、霞が関などの都市機能の中心を担うエリアのことです。これらの場所には、官庁や商業、企業の本社が集中し、「都心」という字の通り、日本の中心・東京の心臓部とも言える場所ですね。

ちなみに、東京メトロの路線名にもなっている「副都心」は、「渋谷・新宿・池袋」になっています。副都心線の停車駅ですね!
1958年の首都圏整備計画で、都心に集中した都市機能を分散させるために、都市開発が進められた地域です。特に新宿や渋谷駅周辺はここ数年で大きく変貌を遂げましたよね。

城東・城西・城南・城北


これらの表記も、東京でお住まい探しをしているとかなりよく見ると思います。
この東西南北は何を基準にしているかというと、江戸城、つまり現在の皇居を中心とした方角です。したがって、皇居のある千代田区を除く22区を分けるために使われることの多い表記です。

城東
「中央区・台東区・墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区」の6区です。
これらのエリアは「下町」と呼ばれることも多く、昔ながらの風情ある街並みが残っています。
上野や銀座、押上の東京スカイツリー、浅草の浅草寺など、日本を代表する観光名所も多く、観光地として人気の高いエリアになっています。
また、江東区の豊洲や有明、青梅をはじめとしたいわゆる湾岸エリアは、東京オリンピックの会場になるために開発が進み、急速に発展しています。

そんな城東エリアの魅力をまとめた記事をアップしておりますので、こちらもご覧ください!


城西
新宿区・世田谷区・中野区・渋谷区・杉並区・練馬区」の6区です。
急速に都市開発が進み、副都心として東京の都市機能を担う新宿・渋谷を含むエリアです。
特に渋谷区は、江戸時代から武家屋敷の並ぶ由緒ある住宅街としての地位を確立しており、現在でも大型商業施設の集まる人気の場所となっています。
また、このエリアは全体的に地盤が強く、都内で戸建てを希望する人には人気のエリアでもあります。


城南
「港区・品川区・目黒区・大田区」の4区です。
白金、赤坂、青山、麻布、田園調布などの高級住宅街を擁し、富裕層に人気の高いエリアです。
都心まで約30分あれば行けるアクセスの良さ、商業施設の多い利便性の高さ、治安の良さなどが支持されています。
このような背景から、安定した人気を誇り、資産価値が下がりにくくなっています。


城北
「文京区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・足立区」の6区です。
こちらも昔ながらの街並みの残るエリアです。
城北エリアはSUUMOの「穴場だと思う街ランキング」で上位5位を独占するなど、注目を集めているエリアでもあります。
城西・城南エリアと比べて地価が落ち着いているため、近年マンション開発が盛んで、賃貸も比較的安く、単身者にもファミリー層にも人気があります。
大規模な繁華街のある池袋を擁する豊島区や、文教地区として名高い文京区も城北エリアに属しています。

東京でお住まいをお探しで、場所に強いこだわりのない方は、この4つのエリア分けで絞り、広く探してみてもいいかもしれませんね。

湾岸エリア

湾岸エリアに明確な定義はありませんが、東京湾沿岸の比較的都心に近いエリアのことを指すとされています。一般的には、月島・勝どき・豊洲・東雲・有明・晴海・台場などを指すことが多いです。
これらの地域は、もともと工場や飛行場として利用されており、都心に近いにもかかわらず地価が安いことで注目され、1990年代から急速に大規模マンションの開発が進んでいます。

都心へのアクセスの良さだけでなく、海に面していて開放感があり、眺望の良さも人気の理由です。
高階層であれば都内の夜景も一望できるため、毎日贅沢な気分を味わうことができます。

2020年(2021年)の東京五輪の際には、有明に複数の会場が、晴海には大規模な選手村が建設され、湾岸エリアはますます盛り上がりを見せています。

いかがだったでしょうか。
一口に東京と言っても、エリアによって地価も地域色もかなり異なります。ご自身のご予算やこだわり、ライフプランに合ったエリアに絞って探すと、効率的にお住まい探しができるかと思います。

東京でお住まいを探される際は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

公開日 2022年09月12日
更新日 2023年08月07日

PROSTYLEのSNSをフォロー

facebook social twitter social instagram social youtube social line social