「本当の東京」がわかる!?東京の“下町”の魅力をご紹介!

2022.07.10

テレビや旅行雑誌でよく目にする「下町」というワード。なんとなくイメージはあるけれど、実際どのような地域のことを指すのかわからない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は東京で人気なあの場所も「下町」なんです。

今回は、“江戸っ子マインド”を肌で感じられる下町の魅力をご紹介します。





下町とは

都市の商工業地域でおもに低平な沖積地域を、山手(やまのて)の住宅街に対して下町という。

日本大百科全書(ニッポニカ)

下町とは、江戸時代に商工業の発達したエリアのことを指します。江戸時代から山手は武士、下町は町人の町となっており、現代の「山の手=お金持ち」イメージはその頃からあったようですね。

とはいえ下町の定義は曖昧で、どこの地域までを指すかが明確には決まっていませんが、足立区、葛飾区、荒川区、台東区、墨田区、江東区、江戸川区の7区を下町とすることが多いようです。これに、千代田区と中央区の一部が含まれることもあります。

これらの地域は、今もなお街や人には、江戸っ子・職人気質が残り、人情味を感じられる地域となっています。

東京都以外にお住まいで、これらの地域のイメージがあまり湧かないという方は、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、小説「下町ロケット」、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」をご存じでしょうか。これらの作品は、下町を舞台にしています。あの感じです!(笑)



下町おすすめスポット

東京と聞いて想像する大都会・東京とは違った雰囲気を持つのが下町なのですね。それでは、実際にどんなところがあるのでしょう。具体的な地名を聞くと、より下町のイメージをつかめると思います。

それでは、下町のおすすめスポットをいくつかご紹介いたします!


千代田区・神田

JR山手線「東京駅」と「秋葉原駅」の間に位置する神田は、“サラリーマン天国”と言われるほど駅前に居酒屋が多く、仕事終わりの時間には、大手町や日本橋など近くのビジネス街からサラリーマンが集まる場所になっています。

神田といえば何といっても神田明神(神田神社)

大黒様や恵比須様、平将門公を祀っており、商売繁盛、縁結びなどのご利益があります。

およそ1300年もの歴史を誇る由緒正しき神社で、江戸時代には「江戸総鎮守」として江戸を守ってきました。現在でも、神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、豊洲魚市場など、108町会の氏神様として都民に愛されています。また、近年では、「ラブライブ!」などの人気アニメとのコラボも多く、連日大勢の参拝客でにぎわっています。


台東区・浅草

浅草は古くから浅草寺の門前町として栄え、江戸時代には幕府の祈願所としたことで、江戸の大衆文化が発展しました。現在でも当時の趣を残す浅草は、都内を代表する下町として、国内外から愛されています。

浅草といえば、やはり浅草寺ですよね。

1400年もの歴史を持つ都内最古のお寺で、日本を代表する観光スポットとなっています。雷門から続く仲見世通りも日本最古の商店街の一つと言われています。

浅草といえば、人力車が走っているイメージが強いかと思いますが、隅田川水上バス TOKYO CRUISEもおすすめです。浅草を起点に日の出桟橋、お台場海浜公園などを結ぶクルージング船です。隅田川を東京湾に向かって進むため、浅草の街並みやスカイツリーなどの観光名所を水上から眺めることができます。所要時間は約1時間で気軽に楽しめるため、これからの暑い季節にぴったりです。


台東区・上野

1985年に東北・上越新幹線が上野始発になり、1991年に東京駅まで延伸するまでの間、東京の玄関口としてにぎわっていました。

上野の特徴的な点は、山手と下町が共存していること。

山手エリアには上野公園や上野動物園、国立西洋美術館などが並ぶ文化的な施設が集中し、下町エリアには「アメ横」ことアメヤ横丁をはじめとする商店街が多く存在します。

東京都立美術館や国立科学博物館など、上野には複数の文化・教育施設がありますが、中でも1度は行っておきたいのが、上野公園内にある国立西洋美術館

実業家の松方幸次郎の収集したコレクションを展示しています。NYの国連本部ビルなどを設計した20世紀を代表する建築家 ル・コルビュジエにより設計されました。彼の絵画・建築・デザインの分野における偉大な功績をたたえ、2016年に世界文化遺産に登録され、上野はますます盛り上がっています。


中央区・月島

再開発で人口が急増中の月島。今後も相次いで高層マンションが建設される予定で、これからも大きく街並みが変わり続け、生活利便性もかなり向上することが期待されています。今大人気の湾岸エリアで、住宅価格も年々高騰中ですが、近年では住みやすい街の常連で、憧れのエリアの一つになっています。

今となっては再開発により非常に都会的な街になっていますが、実は月島も下町。月島といえば、なもんじゃストリートも下町情緒の残る場所です。

昔ながらの味を守るお店も、種類豊富なトッピングを楽しめるお店も沢山あり、どこにしようか迷ってしまうこと間違いなし。色々なお店をのぞきながら、ゆっくり選んでみてくださいね。


墨田区・押上

2012年のスカイツリー開業以来、「スカイツリーの街」として有名な押上。再開発により観光スポットとして発展中ですが、駅から少し離れると下町情緒の残る街になっています。

スカイツリーは、高さ634mで自立式電波塔としては世界一の高さを誇り、350mと450mの位置に設置された展望台からの眺めは圧巻。東京タワーと並んで東京のシンボル的存在になっています。

また、東京スカイツリータウン内にある東京ソラマチには、食事やショッピングからプラネタリウムまで、老若男女楽しめる場所が集まっています。中でも、すみだ水族館は家族でのお出かけやデートにぴったり。約260種5000点の海の生物が展示されています。東京諸島の海を再現した水深6mの東京大水槽の迫力を、ぜひ生でお楽しみください。


まとめ

いかがだったでしょうか。

高層ビルが立ち並び、最先端のトレンドを発信し続ける大都会のイメージが強い東京ですが、どこか懐かしさを感じるレトロな部分も魅力ですよね。同じ「下町」と言っても、エリアによってかなり雰囲気の違いが見られますね。休日にゆっくり街歩きするのにもぴったりな場所ばかりなので、ぜひ足を運んでみてくださいね!


公開日 2022年07月10日
更新日 2023年08月07日

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