入居時のトラブル回避~マンションの制度を知っておこう~

2022.10.07

皆さんは、住宅に関わる制度があることをご存じでしょうか。
今回は、知っていて損のない制度をご紹介いたします。
制度を知っていれば、入居時のトラブルも防ぐことができるかもしれません。
賢く、おトクに理想のマイホームを手にいれましょう!

住宅性能表示制度


住宅性能表示制度とは、
平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく制度で、
良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられました。

日本住宅性能表示基準で取り上げた性能表示事項は34(新築住宅については32事項)あります。この性
能表示事項は、次のような 10 の分野に区分されます。

① 構造の安定に関すること
② 火災時の安全に関すること
③ 劣化の軽減に関すること
④ 維持管理・更新への配慮に関すること
⑤ 温熱環境に関すること
⑥ 空気環境に関すること
⑦ 光・視環境に関すること
⑧ 音環境に関すること
⑨ 高齢者等への配慮に関すること
⑩ 防犯に関すること

このような指標を基に評価されている住宅であれば、少し安心材料になりますよね。
性能表示事項は、等級の数字が大きいほど、性能が高いことを意味しますが、
性能=居住する人にとって最適 とは限りません。
数字だけで判断せず、居住する人のライフスタイルに合わせた住宅と性能を選ぶことが重要です。

さらに住宅性能評価について知りたい方はコチラ▼
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/081001pamphlet-new-guide.pdf

長期優良住宅

長期優良住宅認定制度とは、
長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅の建築・維持保全に関する計画を「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき認定するもの】です。
「長期優良住宅」の認定を受けるためには、以下の5つの全ての措置を講じ、必要書類を添え
て所管行政庁に申請することが必要です。

①長期に使用するための構造及び設備を有していること
②居住環境等への配慮を行っていること
③一定面積以上の住戸面積を有していること
④維持保全の期間、方法を定めていること
⑤自然災害への配慮を行っていること

また、長期優良住宅の認定基準には、
劣化対策」「耐震性」「省エネルギー性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」などを満たすことが必要となっております。

さらに長期優良住宅について知りたい方はコチラ▼
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/download/pdf/chouki_sin_2022_1.pdf

こどもみらい住宅支援事業

こどもみらい住宅支援事業とは、
⼦育て⽀援及び2050年カーボンニュートラルの実現の観点から、「⼦育て世帯」や「若者夫婦世帯」による「⾼い省エネ性能を有する新築住宅の取得や住宅の省エネ改修等」に対して補助することにより、⼦育て世帯や若者夫婦世帯の住宅取得に伴う負担軽減を図るとともに、省エネ性能を有する住宅ストックの形成を図る事業です。

購入者の方が対象となるのは、「新築分譲住宅」となっております。
新築分譲住宅のなかでも対象となる新築住宅には条件があります。

①購入者が居住する(住民票)
②土砂災害防止法に基づく、土砂災害特別警戒区域に立地する
③不動産売買契約締結時点において、未完成または完成から1年以内であり、人の居住の用に供したことのないもの
④住戸の床面積が50㎡以上である(バルコニーは除く)
⑤証明書等により、「ZEH住宅」「高い省エネ性能等を有する住宅」「一定の省エネ性能を有する住宅(2022年6月30日までに不動産売買契約を締結したものに限る)」に該当する住宅
⑥交付申請時、一定以上の出来高の工事完了が確認できる

これらの他にも期間、補助額など多くの要件があるため、気になる方は検討されている住宅の販売会社に確認してみると良いかもしれません。

さらにこどもみらい住宅支援業について知りたい方はコチラ▼
https://kodomo-mirai.mlit.go.jp/housing-purchase/?tab=1

住宅瑕疵担保責任保険

住宅瑕疵担保責任保険とは、
新築住宅に瑕疵(欠陥等)があった場合に、補修等を行った事業者に、保険金が支払われる制度です。また、保険への加入にあたっては住宅の工事中に検査が行われます。

住宅瑕疵担保責任保険に加入していると、何がいいのか?
A.事業者が倒産しているなど、補修等が行えない場合、保険に加入している新築住宅(保険付き住宅)を取得した人は、保険法人に対し、瑕疵の補修などにかかる費用(保険金)を請求することができます(直接請求)。

ご自身が取得する住宅が保険に入っているかどうかは、売買契約や請負契約時に、業者からの説明や契約書面の記載がありますので、よく確認してください。

さらに住宅瑕疵担保責任保険について知りたい方はコチラ▼
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/consumer/newly_house_warranty_insurance.html

ZEHマンション

ZEH(ゼッチ)とは
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。住宅の断熱性能を高め、エネルギー効率の高い設備の導入で「省エネ」を図り、太陽光発電などで生み出す「創エネ」でエネルギー収支を「ゼロ以下」にする住宅のことです。
【ZEHのメリット】
①経済性・・・高い断熱性能や高効率設備の利用により、月々の光熱費を安く抑えることができます。さらに、太陽光発電等の創エネについて売電を行った場合は収入を得ることができます。

②快適・健康性・・・高断熱の家は、室温を一定に保ちやすいので、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な生活が送れます。さらに、冬は、効率的に家全体を暖められるので、急激な温度変化によるヒートショックによる心筋梗塞等の事故を防ぐ効果もあります。

③もしもの備え・・・台風や地震等、災害の発生に伴う停電時においても、太陽光発電や蓄電池を活用すれば電気が使うことができ、非常時でも安心な生活を送ることができます。

さらにZEHについて知りたい方はコチラ▼
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index03.html

まとめ

今回は新築分譲マンションを購入するときに関わる制度や補助についてまとめました。
これらを知っておけば、お得に住宅購入ができるかもしれません。
住宅のご購入をご検討されている方は販売会社にどの制度や保険が適用されているのか確認見てみましょう。本記事が皆様のお役にたてれば幸いです。

公開日 2022年10月07日
更新日 2023年08月07日

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