人気急上昇!「ネット銀行」の魅力とは!?

2023.07.20

年々高騰しているマンション価格。その一方で、住宅ローンの変動金利は低金利が続いています。
各銀行の低金利競争は激化しており、2023年7月現在、0.3%台で借りられるところも少なくありません。

そんな状況の中、近年注目されているのが「ネット銀行」。
「聞いたことはあるけれど、何がそんなにお得なの?」というお声もよく聞きます。また、「多額の借り入れをする住宅ローンで、“ネット”って何だか怖い」という方もちらほら。

今回はそんなネット銀行について解説します。
ネット銀行のメリットもデメリットも理解して、ご自身に合った銀行選びを実現しましょう!


「ネット銀行」とは

ネット銀行とは、対面の店舗を持たず、ネット上で取引をする銀行のことです。
楽天銀行、住信SBI銀行、auじぶん銀行、ソニー銀行などがネット銀行にあたります。

店舗だけでなく、ほとんどのネット銀行は専用のATMも持ちません。
みずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行などのATMは、駅や街中でよく見かけますよね。
しかし、ネット銀行にはそういったATMもないのです。代わりにコンビニ等にある提携ATMで、利用者は入出金ができるようになっています。

最近では、キャッシュカードがなくてもアプリだけで取引ができる銀行も出てきました。

このように、実店舗やATMを持たないことで、人件費や設備の維持にかかる費用をカットできるため、ネット銀行は低金利や手数料無料などのサービスを提供することが可能になっているのです。

それでは、ネット銀行のメリットをより詳しく見ていきましょう!


ネット銀行のメリット

①送金が便利

ネット銀行の魅力は何と言っても24時間アプリ一つで取引可能なところです。

ネットバンキングも取り扱いのある普通銀行が増えてきましたが、ATMではなくネット上での取引であっても、他行への送金には数百円の手数料がかかる銀行がほとんど。
しかし、ネット銀行では他行への送金も月数回まで手数料無料である銀行もあります。

たとえば、現在人気の高い「住信SBI銀行」では以下のようなサービス内容になっています。

出典:住信SBI銀行

スマプロランクというのは、住信SBI銀行のサービス利用状況によって決まるようです。

出典:住信SBI銀行

不正送金を防ぐ「スマート認証NEO」というサービスに登録するとランク2になり、ATM利用手数料・他行あて振込手数料がともに月5回まで無料になるようです。多くの人が簡単にランク2になることができるでしょうから、月5回まで無料なのはかなりお得ですよね。

筆者は住信SBI銀行を利用していますが、とても便利です!
ネット銀行も最近話題の積立NISAなどの商品を出しているところが多いので、それらと合わせて使うとより便利かつお得に利用できるでしょう。


②普通預金金利が高い

メガバンクでは0.001%とあってないような預金金利ですが、ネット銀行では0.2%まで出るところがあります。

たとえば「あおぞら銀行BANK支店」
あおぞら銀行は関東を中心に展開している普通銀行ですが、BANK支店はネット銀行となっています。
普通預金金利は業界トップクラスのなんと年0.2%。メガバンクと比べると200倍の金利がつきます。
大抵こういった優遇措置には様々な条件がつけられますが、あおぞら銀行は口座を開設するだけ。

また、ゆうちょ銀行と提携しており、ゆうちょ銀行のATMでも入出金や残高の確認ができます。
そしてこのATM利用料も無条件で何回でも無料

預金金利に関しては史上最低水準となっている現代。
そんな中で、お金を預けているだけでこれだけ増えるのはありがたいサービスですね!


③金利が低い

ここまで、預金口座としてのネット銀行のメリットをお伝えしてきましたが、ここからは住宅ローンを利用する場合のメリットをご紹介していきます。

前述したように、ネット銀行は様々な部分でコストカットをしている分、普通銀行よりも金利は低い場合が多いです。
2023年7月の変動金利は、1番低い「auじぶん銀行」「PayPay銀行」0.319%
みずほ銀行や三菱UFJ銀行などメガバンクは、0.345%~0.475%あたりなので、ネット銀行の金利の低さがお分かりいただけるかと思います。

変動金利は毎月変わり、適用されるのは実行時の金利となります。
また、同じ銀行でも、お客様の属性や条件によっても金利は変動するのでご注意ください。

月々の支払いを抑えるためにもできるだけ金利は抑えたいとお考えの方も多いかと思います。
お住まい探しの際は最新の金利もあわせて確認してみてくださいね。


④諸費用が安い

住宅購入の際には、物件価格とは別に諸費用が必要になります。
諸費用もローンを組むことができる銀行もありますが、その分借り入れが増え、審査も多少厳しくなることがあるので、可能であれば前もって自己資金で用意しておくと良いでしょう。

諸費用の中で住宅ローンに関係する部分が主に次の三つです。

・保証料
・事務手数料
・金消契約印紙代

それぞれご説明していきます。

まず「保証料」というのは、債務者が返済できなくなったときに、代わりに残債を銀行に返済する「保証会社」に対して支払う費用です。住宅ローンは多額の借り入れになるため、こういった機関の利用が必要なのですね。
そしてこの保証料は大体の銀行で「借入金額×2.2%」です。

ちなみに保証会社を利用するからと言って、代わりに返済してくれるわけではありません。
保証会社は銀行のために存在しているのであって、銀行に返済はしてくれますが、代わりに債務者には保証会社から取り立てが来ます。
そんなことにならないよう、資金計画はしっかり練っておきたいですね。

さて、ネット銀行は一般的に保証会社を利用しません
そのためこの保証料は不要です。

次に「事務手数料」です。これは、ローンを組むにあたって銀行に払うお金です。
銀行により金額は違いますが、数万円であるところが多いです。
ネット銀行は保証料がかからない代わりに、事務手数料で「借入金額×2.2%」かかることが多くなっています。

最後の「金消契約印紙代」は、銀行との契約書に対してかかる税金の納付証明になる「収入印紙」の費用です。
日本の法律上、経済的利益が発生する契約書に対して、印紙税を収める必要があります。収入印紙を購入することで、この印紙税を納付したことになるのです。
契約書に記載された金額に応じて印紙代は変わり、5000万円を超えるものには6万円が必要になります。

この印紙代、ネットで金消契約をする場合には必要ないのです!
ネット銀行はもちろんネット上で行うので必要ありません。また、最近は普通銀行でも金消契約はネット上で行い、印紙代が必要ないところも増えています。

以上三つの諸費用が、ネット銀行の方が普通銀行よりもわずかながら安くなることがあります。


ネット銀行のデメリット

①審査が厳しい

先ほどメリットの部分でお伝えしたとおり、ネット銀行は保証会社を利用しません。
そのため、保証会社を利用する銀行よりも債務者の返済能力を厳しく見られます。
詳しい審査基準は企業秘密となっていますが、ネット銀行の審査では勤務先の規模や勤続年数が重視されることが多いです。そのため、個人事業主の方などは審査に通りづらいとされています。


②対面で相談できない

ネット銀行には社員とお客様が対面で話せる店舗がなく、特定の担当者もいません。
そのため、分からないことがあったときは、ネットで問い合わせをすることが多くなっています。

初めてローンを組む方は、審査用紙の記入方法や必要書類について分からないことがあるかもしれませんよね。また、契約後に気になることが出てくることもあるでしょう。

そんなとき対面で聞けないのは不安という方もいらっしゃるかもしれませんね。


ネット銀行はこんな人におすすめ

様々なメリット・デメリットのあるネット銀行ですが、個人的にはこんな方におすすめです!

・とにかく金利を低く抑えたい
・ご勤務先の規模が大きい
・普段からネット銀行をよく利用する
・自分で調べて動くのが好き・得意

もちろんあくまで一例です。
ご来場いただいたお客様は一緒に銀行選びをさせていただきますので、ぜひご相談ください!


まとめ

何かと便利なネット銀行。
普段用の口座を一つ持っておくのはおすすめします。

しかし、住宅ローンを組むときには金利の低さだけではなく、「団体信用生命保険」の内容なども大切です。総合的によく考えて決めましょう。

弊社には「住宅ローンアドバイザー」の資格を持つローンのプロもいるので、お客様に合った銀行選びのお手伝いもさせていただきます!

後悔のない銀行選びをして、新しいお住まいでの暮らしを、よりよいものにしましょう!


公開日 2023年07月20日
更新日 2023年08月07日

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