内廊下VS外廊下
2021.11.22
マンションの廊下には内廊下仕様と外廊下仕様のタイプがあります。
一般的には外廊下が多く、内廊下仕様のマンションは高級!というようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
廊下仕様の価値基準は皆様の考え方それぞれ異なるかもしれませんが、今回はそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます!
【内廊下の特徴】
内廊下仕様は建物の内部に廊下があり、よくホテル等で見られるタイプです。
廊下を挟んで左右に部屋を作れるので戸数を多くとることが可能です。
一方向きが真逆の住戸ができるので、例えば南向き住戸と北向き住戸といった方角の条件が異なる住戸が作られるのが特徴です。
≪内廊下のメリット≫
〇外気の影響を受けにくい
建物の内部にあるものなので外気の影響を受けることがほとんどありません。空調機能もしっかり付いている為、適切な温度・湿度も保たれ快適です。廊下だけでなく住戸も外気に触れないので、断熱効果は高くなると言われています。
〇高級感がある
床にはカーペットや絨毯が引かれることが多く、高級感が感じられます。また外の影響を受けないので照明等も高級感のあるものが使用でき、よりホテルライクな暮らしを演出できます。
〇プライバシーの保護
外廊下の場合は玄関が丸見えになるので、外部から部屋番号が特定されてしまう等の場合があります。その点、内廊下はいったんマンション内に入ってしまえば、外部から特定される可能性は抑えられ、プライバシー保護の観点から優れていると言えます。
≪内廊下のデメリット≫
〇電気代等のコストがかかる
内廊下は外の影響を受けないので、当然外の明るさの影響も受けません。常に電気が点灯され、空調設備の稼働が必要になります。また使用頻度が高ければ交換や、メンテナンス費用もかさむのでその分のコストが上がり、管理費・修繕費が高騰する場合も考えられます。
〇臭いや湿気がこもりやすい
外気と触れていないため空気の流れが弱く、湿気や臭いがこもりやすくなります。空調・換気設備も整ってはいるものの、やはり外廊下と比べると湿気・臭いは抜けにくくなります。
また廊下だけではなく、住戸も廊下側に窓がなくなるため対角に窓が設置しづらく、換気が悪くなる傾向があります。
〇災害時の避難がしにくい
今の内廊下マンションは換気設備が整っているとは言うものの、外廊下と比べると火災発生時などの煙がこもりやすいことも指摘されています。内廊下のマンションにお住まいの場合は、特に避難経路を確認することが必要です。
【外廊下の特徴】
文字通り廊下がマンションの外側にあるタイプです。別名<解放廊下>ともいわれ、通常のマンションではこちらの仕様が多く採用されていると思います。
住戸は1方向に向くようになるので内廊下仕様のマンションと比べると、住戸数は少なくなりますが向きによる価格差や条件の違いは少なくなると言われています。
≪外廊下のメリット≫
〇通気性がよく明るい
外に面している分、日差しや外気に直接触れることができるので開放的で明るくなり、湿気や臭いもこもりにくくなります。また廊下側にも住戸の窓を設置することができるので、住戸自体も通気性が良く、明るさを取り込みやすくなっています。
〇コストが安い
昼間は照明をつける必要がほとんどなく(すべてではありませんが…)、空調も必要ないのでランニングコストが抑えられます。また壁がなくなるため、そこにかかる修繕費用等も内廊下と比べると削減することが可能です。
〇避難しやすい
外気に接している分、煙が充満しにくく火災や有害ガスの発生等、有事の際でも外に逃げることが可能です。煙が充満することによる視界不良も少なく、避難もしやすくなります。
≪外廊下のデメリット≫
〇外気の影響を受けやすい
外に面した廊下になるので、風雨や気温の影響を受けやすくなります。暑い・寒い等の気温の影響はもちろん、台風のように風雨が強い時には、マンションや住戸の配置によっては廊下や玄関内に吹き込んでくる可能性もあります。
〇プライバシーの心配
外廊下は外部から玄関が見えやすく、住戸が特定されてしまう可能性があります。オートロックや防犯カメラが設置されていても、1階部分の壁や柵を乗り越え侵入されてしまう可能性も考えられます。
以上が『内廊下』『外廊下』のメリット・デメリットとなります。
基本的に『内』か『外』かの違いですので、内廊下のメリットが外廊下のデメリットであったり、その逆だったりと、内容的にはいわゆる【表裏一体】のような関係になっています。
どちらが良い、悪いの関係ではないので、ライフルタイルや好みに応じてご検討ください!
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更新日 2024年09月01日
公開日 2021年11月22日