どんな家の構造があるの?気になる種類や特徴について調べてみました!
2022.01.20
これから賃貸住宅へお引越しされるかたや、これから住宅を購入されるかたも、どんな構造で建物が建てられているのか、また、その構造の特徴ってなんなのか、住む家の構造や特徴などはあまり知らないかたが多いと思います。
ここでは構造についての特徴などを紹介させて頂こうと思います。
構造の種類
・木造
「木造」とは、住宅の主要な部分に木材を用いている構法です、日本では古くから数多くの建物に使われている構造で、住宅としても最も一般的で普及性の高い構造形式と言えます。
他の構造に比べ比較的安価に建てられるたり、間取りの自由度が高くリフォームや改装などがしやすい特徴があります。また、鉄やコンクリートなどの素材と比較して、吸水性・吸湿性が高く、温湿度条件が季節によって大きく変化する日本の風土に合った素材であると考えられています。
・鉄骨造
「鉄骨造」とは、主な構造部の材料に鉄骨を用いた住宅です。柱や梁などには、断面がアルファベットのHの形をした「H型鋼」や四角形の「角型鋼」などが使用され、その他の構造部材としてコの字形をした「溝型鋼」、アルファベットのLの形をした「山形鋼」などが用いられます。
材料は強度が高く、架構形式や部材寸法を選定することにより、柱のない大きな空間をつくることも可能で、さらに高層建物にも適応が可能です。 鉄骨造住宅は、大きく分けると「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」に分けられ、戸建住宅に多い軽量鉄骨造には、厚さ6mm未満の鋼板からなる部材が使用されています。軽量鉄骨造は重量鉄骨造に比べ、部材単体の強度が低い分、柱と梁の間に「筋かい」と呼ばれる斜めの部材を設けるブレース構造とするのが一般的です。
鉄骨造は木造と比較すると材料の強度はありますが、構造は似ているため、建物としては地震などに対し、必ずしも木造より良いという訳ではありません。また、建設コストが高く鉄骨そのものは火災に弱い所もあります。鉄骨造を選定する際には、立地条件や地盤形状によっても建築費用が大きく変わるため、選定するメリットと合わせてご検討されることをおすすめします。
・鉄筋コンクリート造
「鉄筋コンクリート造」は略称として「RC造」とも呼ばれ、コンクリートと鉄筋を一体化させた構造部材により架構された造りを言います。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮する力に強いコンクリートが組み合わさることでより高い強度の柱や梁が構築されます。鉄筋コンクリート造は、一般的には建物強度が高く耐震性に優れていると考えられ、また材料の特性から火災にも強い特徴があります。
また工法上、柱・梁・外壁・床などが隙間なく一体となっているため気密性も高く、冷暖房を効率的に使用できると言ったメリットがあります。また壁や床がコンクリートで厚く充填されるため、他の構造に比べ外壁を貫通する音や上階の床衝撃音に対する遮音性能が高いとされています。
ただし、一般的には木造住宅、鉄骨造住宅と比べて工事期間が長く費用も高いことから、一戸建て市場での普及率は低いと言えます。
各構造の特徴
・木造の特徴
木造には2つの工法があります。
「木造軸組工法」(在来工法)
日本で昔から使われてきた伝統的な構造で、「在来工法」とも呼ばれています。木の柱と梁で基本の骨組みを行い、壁部分に「筋交い(すじかい)」と呼ばれる柱と柱の間に斜めに木材を設置することで、地震等の横からの荷重に耐える構造になっています。
この工法の1番の特徴は、なんといっても間取りの自由度が高いことです。柱の位置や長さを自由に決められ、筋交いが入っている壁以外は窓や扉などを自由に設置できます。また、狭い土地にも家が建てやすい構造でもあります。
また、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べ材料費が安く、建築費が抑えられます。
その反面、間取りの自由度が高く、決まった規格が存在しないため、職人さんの技術が家の品質に反映されます。また、木材でてきているため、シロアリの被害にあう可能性があります。しっかりとシロアリ対策、定期的なメンテナンスが必要です。
木造枠組壁工法(2×4工法)
2インチ×4インチの均一サイズの角材を使うことから「2×4(ツーバイフォー)工法」と呼ばれます。角材と合板を接合して面になる木材を作り、それを組み合わせて箱状の空間を作る工法です。在来工法と違い、柱や梁を使わず、面となる壁で建物を支える構造となります。
この工法は柱ではなく面で建物を支えており、在来工法に比べ安定性が高く地震や台風などの災害に対し強い構造となり、また、前述の通り面で構成されているため、在来工法に比べ外界からの影響を受けにくく、断熱性能を高めることができます。
また、在来工法に比べ職人さんの技術に左右されにくいため、品質が安定しているという特徴もあります。
ただ、窓や扉を設置する際は面の一部を切り取る形で設置するので、在来工法と比べ大きな窓や扉を設置しづらいというデメリットがあります。
・鉄骨造の特徴
鉄の柱と梁で骨組みを行います。基本的な構造は木造軸組工法と同じです。木造軸組工法では、柱と柱の間に斜めに木材を設置するのを「筋交い(すじかい)」と呼びますが、鉄骨造住宅では“ブレース”という名称に変わります。
鉄は木よりもしなやかで強度も高いので、木造に比べ柱の数が少なくて済むため、柱のない大きな空間や大きな窓を設置しやすくなります。また、工場で鉄骨部材を組み立て生産することが多く、品質が安定しやすいというメリットがあります。
ただ、鉄は木に比べ熱を約300倍通しやすいため、結露が発生しやすかったり、断熱性能が低くなってしまいます。
・鉄筋コンクリート造(RC造)の特徴
鉄筋(鉄でできた棒)を網目のように細かく組んで型枠を作り、そこにコンクリートを流し込むことで柱・梁・壁・床等を構成します。鉄筋は引っ張る力に強いですが、熱に弱い。逆にコンクリートは熱に強いが引っ張る力に弱い。お互いの短所を補った、非常に強固な造りが特徴です。
鉄骨造と同じく、木造に比べ強度が高いので柱の数が少なくて済むため、大きな空間や大きな窓を設置しやすくなります。また、引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮する力に強いコンクリートを組み合わせているため、耐久性や耐震性に優れているとともに、コンクリートは火に強いため耐火性も高いです。コンクリートを流し込んでいるため、防音性能が高いのも特徴です。
ただし、コンクリートを使用するため、木造、鉄骨造に比べると建築費は高くなり工期は長くなってしまいます。また、コンクリートの壁に穴を開けないといけないため、木造に比べて増改築が難しく、立て直す際の解体費用なども高くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?なんとなく一戸建ては木造、マンションは鉄筋コンクリート造はご存じの方がいらっしゃるかと思います。
もしこれからお住まいを探される際に、ぜひご参考にして頂ければと思います。
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更新日 2024年08月02日
公開日 2022年01月20日