コンクリートに見かける白い汚れってなに?調べてみました!

2022.03.12

マンションの外壁やコンクリートの表面に、白い液だれのような汚れや表面が白くなっていたりするのを見かけたことはありますか?特に気にして見ないと道路や舗装された道のは気が付かないと思います。ですが、マンションの外観に白い汚れが付いていると、なんだか見た目が悪くなってしまいますね。この白い汚れについて調べてみました。

白い汚れの正体は?

この白い汚れの正体は、【エフロ】と呼ばれるものです。正式名称は【エフロレッセンス】、外観が白い花のように見えることから、別名【白華(ハッカ)】や【白華現象(ハッカゲンショウ)】とも呼ばれております。

エフロレッセンスってなに?

エフロレッセンスとは、強いアルカリ性であるコンクリート内の可溶成分(水酸化カルシウム)を含んだ溶液が水分とともに表面に染み出したものです。表面に移動した溶液が、乾燥に伴って水分が蒸発して濃縮されて、これが空気中の二酸化炭素と反応して(炭酸化反応)炭酸カルシウムに変化して白くなった物質のことを言います。なので、この白い物質は主に炭酸カルシウムが多いです。

エフロレッセンスはコンクリートに悪いの?

エフロレッセンスが発生したからといって、コンクリート構造物の耐荷力などの信頼性を大きく低下させるものではありません。また、その場所の環境によって時間に違いはありますが、エフロレッセンスは2~3ヶ月で自然と消えていくことが多いです。これは、

①雨水に含まれる炭酸によって、エフロレッセンスが少しづつ可溶性の重炭酸カルシウムに変化していって溶解する

②既に発生しているエフロレッセンスによって、コンクリートの中の毛細管が少しづつ目詰まりしたり、表面の空隙にゴミなどが詰まることによって、エフロレッセンスが発生し難くなります。

また、完成してすぐのコンクリートでは、その組織がまだ緻密化(ちみつか)されていないため、可溶成分が移動しやすいことから成分が自由に表面に移行し、エフロレッセンスが発生し易くなります。

エフロレッセンスが気になったら自分で落とせないの?

表面に出たばかりのエフロレッセンスはまだ可溶成分のため水で簡単に落とすことができます。しかし表面で炭酸カルシウムになり固まってしまったエフロレッセンスは、なかなか落とすのが難しいです。この場合、業者さんなどに依頼すると専門の薬剤を使って落とすため簡単に落とせますが、ご家庭にあるものですと、まず水をエフロレッセンスにかけて浸透させます。その後、トイレ掃除用の酸性洗剤を水で10倍ほど薄くし拭きかけて、剛毛のブラシで擦り落として、最後にたくさんの水で洗剤が残らないように綺麗に洗い流してください。エフロレッセンスを落とすために作られてはいないので効果はまちまちですが、酸性で溶かして落とす方法が用いられます。

また、冬季で雨上がりや雪解け時などの条件下や、北側の日が当たりづらい場所などはエフロレッセンスが発生しやすくなりますので、気になる方は注意して見てみてください。

まとめ

外観が損なわれてしまうエフロレッセンスですが、完成したばかりのコンクリートに発生したからといって施工不良や品質が悪いなどと焦らないでください。ある条件下では発生してしまいます。その時は自然に消えるのを待つか、外観で気になるようでしたら落とす方法を試してみてください。

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公開日 2022年03月12日
更新日 2023年04月04日

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