コンクリート打ちっぱなし物件のリアル

2022.11.06

スタイリッシュなコンクリート打ちっぱなしの物件。憧れのある方も多いのではないでしょうか。

コンクリート打ちっぱなし物件には、おしゃれなイメージの裏に意外なデメリットもあります。見た目だけで選ぶと後悔するかも・・・!?

今回は、筆者が実際に住んでいて感じる、コンクリート打ちっぱなし物件のリアルなメリットデメリットをご紹介します!


「コンクリート打ちっぱなし」とは

「コンクリート打ちっぱなし」とは、鉄筋コンクリート造(RC)または鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)の建物の場合に可能になる仕様です。

RC・SRCの建物は、鉄筋を組んで型枠にコンクリートを流し込んで作ります。通常であれば、このコンクリートの躯体に塗装やタイル、壁紙を貼りますが、「コンクリート打ちっぱなし」住宅は何も貼りません。型枠に流して固まったコンクリートをそのままにする。それが「コンクリート打ちっぱなし」です。


メリット

耐火性

コンクリートは火や熱に強いため、火災に強いです。住宅密集地でも近所のもらい火事の危険性も低いです。また、火災のリスクが低いため、火災保険や地震保険も安く設定することが可能です。


防音性

コンクリートは木材と比べ密度が高く、防音性に優れており、他人の音も、自分が出す音も気にせずに済みます。元気いっぱいな小さいお子様のいるご家庭や、趣味で演奏や映画鑑賞をする方には、外せないポイントではないでしょうか。

デザイン性の高さ

シックでスタイリッシュな見た目は、コンクリート打ちっぱなしの最大の魅力と言えるでしょう。
新生活での大きな楽しみの一つが、インテリア選びやお部屋作りかと思いますが、シンプルなインテリアでも簡単にオシャレになってしまうのが、コンクリート打ちっぱなし部屋の良いところですよね。


デメリット

外気の影響を受けやすい

夏は暑く、冬は寒くなりやすいのが、コンクリートの特徴の一つです。
そのためエアコンを使用することが多くなり、光熱費がかさんでしまう可能性が高くなってしまいます。

これに関しては、実際コンクリート打ちっぱなし物件に住んでいる筆者も、かなり切実に感じている部分です。
夏はドアを開けて部屋に入るとムシムシとしています。
夏が暑いなら冬は暖かくてちょうどよいのでは?と思いますよね。残念ながら違います。間取り上、仕方なく壁際にベッドを寄せているのですが、冬は寝ているとかなり肌寒いです。10月の今、すでに暖房が必要な日も少なくなく・・・。

電気代が高騰している今、極力エアコンは使いたくないのが正直なところ。これは痛いデメリットなのではないでしょうか。

一方で、内壁・外壁のどちらか一方のみがコンクリートで、一方に断熱施工がされていれば、通常のマンション同様に室温は安定します。


結露が発生しやすい

コンクリートには、吸水性が高く、湿気を内部にため込みやすいという特徴があります。
また、前述したように壁面の温度と冷暖房を使用した際の室温の差が大きく、結露が発生しやすい条件が揃ってしまっています。
したがって、カビが生えやすくなってしまい、衛生的にも健康的にも悪くなってしまいます。

こまめな換気、結露が発生したらすぐに拭き取る、防カビ材を塗るなどの対策が必要です。


家賃が高くなる傾向がある

コンクリート打ちっぱなし物件は、「デザイナーズ物件」になることが多く、デザイン費や建築費が通常よりもかかります。また、築浅であることが多いことから、家賃が通常よりも割高になる傾向があるようです。


まとめ

いかがでしたでしょうか。
正直なところ住みづらさはあるものの、やはりスタイリッシュさは抜群。住みやすさだけではないのが家なので、デメリットも理解した上で、コンクリート打ちっぱなし物件を検討されてみてはいかがでしょうか。

公開日 2022年11月06日
更新日 2023年08月07日

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