市ケ尾町~歴史ある町~

2021.12.06

市ケ尾町周辺で多くの古墳や、横穴墓が発見されている!

 市ケ尾町には古い歴史があることをご存知でしょうか?。

今回はその中でも現存する二つと、無くなってしまった古墳を紹介していきます!

1、市ケ尾横穴古墳群      【いちがおよこあなこふんぐん

所在:神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1639-2

 市ケ尾横穴古墳群は、6世紀後半から7世紀後半の古墳時代末期に造られた有力な首長と一族の墓と考えられていて、A群12基・B群7基の計19基の横穴墓からなっています。

昭和8年(1933)と昭和31年(1956)に発掘調査が実施され、前庭部と呼ばれる横穴墓の入口前の広場部分から刀・土器類などの遺物が発見され、死者を祀る(まつる)何らかの儀式が行われていたと考えられています。

 また各横穴墓の内部の構造には各種の形式が見られ、時代とともに次第に変化していった様子が伺え、昭和58年にはA群、平成6年にB群の保存整備が実施。

 1978年(昭和53年)に市ヶ尾遺跡公園として整備され、公園内は墓群に沿うように散策路が整備されています。

2、稲荷前古墳群【いなりまえこふんぐん】

所在:神奈川県横浜市青葉区大場町 156-10

 最寄り駅は東急田園都市線【市が尾】駅で、横浜上麻生道路に面した丘の上にあります。

市ケ尾町では稲荷前古墳群以外にも、多くの古墳や横穴墓(よこあなぼ)が見つかっており、これらの古墳は古墳時代の4世紀から7世紀にこの地域を治めた有力な首長と一族の墓と考えられています。

 1965年(昭和40年)、横浜市六大事業の一つ港北ニュータウン計画が発表され、横浜北部の山野は大規模開発で住宅地化が進行していました。

稲荷前古墳群は、住宅地造成中の1967年(昭和42年)6月15日に発見されたそうです。

 考古学者を中心とした遺跡調査会が、迫り来る開発から古墳を守る目的で1967年(昭和42年)8月と、1969年(昭和44年)2月20日から3月31日にかけて発掘調査を行い、結果前方後円墳2基(1号墳・6号墳)・前方後方墳1基(16号墳)・円墳4基・方墳3基の計10基の古墳と横穴墓9基が見つかり「古墳の博物館」の異名を得ました。

 現在は前方後方墳の16号墳と、方墳の15号・17号墳の3基が保存されており、1970年(昭和45年)3月24日に神奈川県の史跡に指定されています。

頂上からの景色

3、朝光寺原古墳群【ちょうこうじばらこふんぐん】

 弥生時代中期の環濠集落を中心とした朝光寺原遺跡の中で発見された3基の円墳から成り、昭和42年の発掘調査で発見された遺物~眉庇付甲(まびさしつきかぶと)・三角板鋲留短甲(さんかくいたびょうどめたんこう)・鉄剣・鉄鉾・鉄刀・鉄鏃(てつぞく)などの武具類や馬具、臼玉(うすだま)・勾玉(まがたま)などの玉類により、1号墳は5世紀後半、2号墳は6世紀前後、3号墳は6世紀前半の築造と考えられています。

眉庇付甲・三角板鋲留短甲は関東地方でも出土例は少なく、神奈川県下では今のところ唯一の発見であり、大変貴重な発見とされています。

 残念ながら遺跡は発掘調査後直ちに破壊され、消滅してしまいました。

近くの「市ケ尾町公園」に朝光寺原遺跡の案内パネルがありますが、公園自体は朝光寺原遺跡のエリアではありません。

1号墳出土の甲冑など、古墳出土遺物は横浜市指定文化財として、横浜市歴史博物館に展示されています。

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公開日 2021年12月06日
更新日 2022年08月27日

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