建築好きが推す!東京に来たら行っておきたい西洋建築特集

2024.06.07

過ごしやすい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
こんな天気の良い日には、ぜひともしていただきたいアクティビティが「建築巡り」。
休日は一人で建築巡りをし、黙々と眺めては写真を撮って満足している筆者が、独断と偏見で都内の西洋建築をご紹介します!
休日のおでかけの参考になさってください!

迎賓館赤坂離宮(赤坂)

筆者が日本で1番好きな建築です!

赤坂離宮は、明治42年に後の大正天皇のご成婚を控え、天皇陛下(当時皇太子)のお住まいとして建設されました。
鹿鳴館や三菱一号館の設計で知られるジョサイア・コンドルの弟子である片山東熊が総指揮をとり、学者、技術者、芸術家等、各界の著名人が総動員されました。

昭和天皇や現在の上皇陛下のお住まいとして使用された後、赤坂離宮は皇室から国のものになり、約20年間は庁舎として使用されました。

その後、国際関係の緊密化にともない、海外の賓客が増えたことを機に、国の迎賓施設の整備が必要に。
そこで赤坂離宮は改修され、迎賓館となり、宿泊も公式行事も行える場所となりました。
このとき、日本風のもてなしをする場として別館も新設されました。

2009年には国宝に指定され、現在でも日本の重要な外交の場としての役割を担っています。

現在、こちらは一般公開もされており、その豪華絢爛な内部を見ることができます。
残念ながら内部の写真は撮影不可なのですが、まるでヴェルサイユ宮殿のよう。

細部までこだわられた装飾の数々は、一見の価値あり。ガイドさんの解説もあわせて楽しんでください!

公式サイト:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

日本銀行本店(日本橋)


東京駅を設計したことで有名な日本を代表する建築家・辰野金吾の作品です。
上から見ると「円」の形になっている!と一時話題になっていましたが、建設された当初は「圓」という字が使われていたため、意図的ではないと考えられています。

日本銀行は完全予約制で内部を見学することができ、その歴史や建物の構造について知ることができます。
とても人気で数か月前から予約が埋まっていることも多いので、随時公式サイトをチェックしてみてくださいね!

公式サイト:https://www.boj.or.jp/about/services/kengaku.htm

旧岩崎邸庭園(上野)


1896年に三菱財閥3代目総帥 岩崎久弥の自宅として建てられました。
設計は鹿鳴館で有名なジョサイア・コンドル。
当時は1万5000坪にも及ぶ広大な敷地内に20棟もの建物が並んでいたとか。現在は敷地は約3分の1に、建物は洋館・和館・ビリヤード室のみが残っており、いずれも重要文化財に指定されています。

洋館はイギリスジャコビアン様式、ビリアード室はスイスの山小屋風と、一つの敷地内で様々な様式の建築を見られるのが魅力です。
天井や柱には繊細な装飾がびっしり。2階客室の壁に使用された貴重な金唐革紙も見ものです。
明治時代に欧米で高く評価された金唐革紙は、部屋を華やかな印象にしています。

終戦後、財閥解体により、建物と庭は三菱財閥所有地としてGHQに没収されてしまい、返還後も最高裁判所司法研修所などとして使用されました。
しかし、次々に重要文化財に指定されるようになり、保存運動が起き、庭園と和館は2001年、洋館は2003年に公開がスタート。

内部の写真は平日のみ撮影可能。
当時の三菱財閥の圧倒的な財力を感じられる邸宅と庭園は見ごたえがあります。
上野にお出かけしたついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

三井本館(日本橋)

オフィスや百貨店の立ち並ぶ日本橋で、ひときわ存在感を放つ建物があります。
1902年に三井財閥の本拠地として、三越の跡地に建てられた三井本館。
当時の事務所ビルの総工費の約10倍というコストをかけて建設されました。関東大震災での教訓を生かし、関東大震災の2倍の地震が来ても耐えられる建物が目指されました。

本館には三井銀行や三井物産など、当時の三井財閥各社が本社を置きました。

現在は、1階には三井住友銀行、三井住友信託銀行の営業所が置かれ、上層階にはマンダリン・オリエンタル東京(ホテル)の関連施設や三井記念美術館が設けられています。

「壮麗、品位、簡素」をコンセプトに、当時の世界の最先端技術を駆使してつくられた三井本館は、外観も内部も圧巻。
わたしは合法的に内部に潜入し、大きな吹き抜けを生で見るためだけに、わざわざここの三井住友銀行で口座を開設しました(笑)

公式サイト:https://www.mitsuitower.jp/mitsuimainbuilding90th/about/

明治生命館(丸の内)

古典主義様式の最高傑作とも評される明治生命館は、明治生命の新社屋として1934年に竣工しました。
太平洋戦争後はGHQに接収され、会議室がGHQに使用されていました。
近代の大規模オフィスビルとしては初めて重要文化財に指定されました。

現在も明治安田生命保険の本社屋として使用され、土日は一般公開されているため、無料で見学することができます。

最近ではこの建物の前の歩道でウエディングフォトやファッションスナップの撮影スポットとして人気です。
ウエディングフォトのロケ地としてもいかがでしょうか。

公式サイト:https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/meiji-seimeikan/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

都内にはおすすめの建築がまだまだたくさんあります・・・!
内部の撮影不可のものが多く、お見せできないのが残念ですが、いずれも内部がすごいのでぜひ生で見てきていただきたいです!

次の休日のおでかけ先の候補にしていただけますように!


公開日 2024年06月07日

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